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「もしも、1トンの豆腐をアメリカまで船で輸送したら?」

一般的な豆腐ではなく1m3の豆腐(想定重量1トン)をイメージしてください。

豆腐にワイヤーが喰い込んでしまうのです その豆腐をアメリカまで船で移動する事を考えます。 当然人の手では運べませんからフォークリフトやクレーンを使用しての移動になりますが、フォークリフトでは豆腐を持つフォークリフトの爪が刺さってしまいます。

 ワイヤーを使ってのクレーン移動でもやはりワイヤーが豆腐にめり込み豆腐が切れます。

 輸出梱包の場合、まずは豆腐の重量に耐えうる架台(床面がフラット状)を作り、その上に水から上げた豆腐を載せます(載せる時は水中で載せればいいのですが)、載せた架台の側面4面に固い壁を作り、蓋板も同様に固い蓋を設置します。 こうする事によって、フォークリフトで移動する場合は架台の下から持つことになりますから、豆腐にダメージは出ません。

 ワイヤーを使ってのクレーン移動でも豆腐が外箱に包まれている為、ワイヤーが豆腐にめり込む事もありません。

 精密機器も豆腐同様に、壊れやすい商品が多く豆腐梱包に似た包装設計をします。

精密機械も生たまごも同じこと

 生たまごを手で持ち胸の高さから離すと、当然床に落ちた時には割れますよね。

 精密機器もある程度の高さから落としたり、衝撃を与えると同じ様に壊れます。

 たまごの様に手で持ち運べるものでしたら、輸出する際には壊れない様に、人の手で海外のお客様まで船か飛行機を使い運べば大丈夫ですが、大きさや重さの大小さまざまな精密機器はそうはいきません。

 人の手で運べない商品は、どこかの業者に委託し運んでもらう方法を取ります。その時の問題点は、商品を運ぶにあたって多くの人が携わる事です。人によっては、商品を乱暴に扱う人もいますし間違って落としてしまうこともあるでしょう。

 これを回避する為に梱包はあります。

 一般的に想定される輸送中の振動や衝撃を考慮した包装設計をし、商品を保護します。

 そして、生たまごは長期に渡る旅が続きますと腐りますが、精密機器も同様に錆や変色・劣化が発生しますので梱包内部でそれを防ぐ包装技法を施します。

真の梱包の意味とは?

 梱包は生産者から最終需要者または消費者に、品質をそこなわずに無事に届ける為の保護手段であって、梱包そのものが目的ではありません。

 目的が達成できるのであれば、梱包がなくても差し支えないと考えられます。しかし、複雑な流通過程においては、輸送・保管・販売などが繰り返し伴うので最小限度の梱包は、欠かすことはできません。

 つまり、商品の輸送・保管・商品価値を保護する為に、適切な材料・容器などを使用し商品に施す技術と施した状態こそ「梱包」なのです。